Wasabi、メディアエンターテイメント業界向け 「2023年Global Cloud Storage Index」の調査結果を発表

業界でクラウドストレージ導入が進む中で、API料金やサイバーセキュリティが懸念材料となっていることが明らかに

2023年5月24日

※本プレスリリースは、5月23日に米国で発表された英文リリースの抄訳です。

  • メディアエンターテインメント(M&E)業界でのパブリック クラウド ストレージの利用は急速に増加しており、89%の組織がクラウドサービスの利用の増加(74%)または維持(15%)を検討
  • M&E企業の54%は、過去1年のクラウド支出が予算を超過。また、M&E企業が利用したパブリック クラウド ストレージに掛かったコストの約半分(49%)がデータの利用伴う各種料金に費やされる結果に
  • M&E企業は、特にセキュリティについて懸念しており、新しいデータセキュリティ、バックアップ、リカバリの要件が、パブリック クラウド ストレージの利用増を予測する理由の上位に



クラウドストレージを提供するWasabi Technologies(本社:米国マサチューセッツ州ボストン、日本法人:Wasabi Technologies Japan合同会社(東京都港区)、以下 Wasabi)は、今年2月末に発表したパブリック クラウド ストレージに関する調査「2023年Global Cloud Storage Index」のデータから、メディアエンターテインメント(M&E)業界にフォーカスした調査結果を、本日発表しました。本調査はWasabiの委託を受け、M&E業界の企業のIT部門の意思決定者を対象にVanson Bourne社が実施しました。調査の目的は、パブリック クラウド ストレージ導入に対する意識の変化、ストレージの購入決定に影響を与える要因、予算、ユースケース、セキュリティ、クラウド移行に関する最優先事項を明らかにすることです。

調査結果によると、この業界に属する企業はクラウドストレージの利用歴が比較的浅い(回答者の69%がクラウドストレージの利用歴が3年以下)ものの、パブリック クラウド ストレージの利用は増加傾向にあります。今回の調査で89%の回答者がクラウドサービスの増加(74%)、または維持(15%)を検討していることがわかりました。この業界の回答者は、IT予算のうち平均13.9%をパブリック クラウド ストレージ サービスに割り当てていると回答しています。しかし、サイバーセキュリティやデータ損失に対する懸念に加え、データ利用による料金(下り転送料やAPI利用料)による予算超過が、これらの企業にとって課題になっています。

Wasabiの戦略・市場情報担当シニアマネージャー(元IDCアナリスト)のアンドリュー スミスは、次のように述べています。「M&E業界では、複数の組織や分散したチーム間で大容量メディアファイルにアクセスする必要性があることから、クラウド ストレージ サービスの利用が拡大しています。クラウド ストレージ サービスの複雑な料金体系やサイバーセキュリティに対する懸念が障害となってはいるものの、今回の調査では、今後1年間にクラウドストレージ予算を増加する計画がある企業や、オンプレミスからクラウドへのストレージ移行をする企業の割合が非常に高いことから、この業界がクラウドストレージを受け入れ、その利用を年々拡大していくことは明らかです」

複雑な料金体系が、世界のM&E業界の企業にとって大きな課題に

  • M&E企業の回答者の半数以上が、「過去1年間にクラウド ストレージ サービスへの支出が予算を超過した」と回答しました。
  • 2022年におけるM&E企業のパブリック クラウド ストレージの利用料金のうち、半分近く(49%)がデータ検索、APIリクエスト、データ転送や分析などにかかる「データの利用に関する費用」となっており、残りの約半分が、単純な「ストレージ容量にかかる費用」となっています。
  • 「クラウドの利用に伴うコストの全体像を把握すること」が、この業界の企業におけるクラウド移行に際した課題の第1位に挙げられています。
  • この業界の企業は、データへのアクセスやデータの入出力をする業務が多く、それが他業界の回答者の平均と比較して、「APIリクエストにかかる料金が最も高い」と回答した主な理由となっています。
  • クラウドへのデータ移行を進めている企業の割合は非常に高く、回答者の95%が「過去1年の間にオンプレミスからパブリッククラウドへストレージを移行した」と回答しています。


M&E業界の企業の最大の懸念は、サイバーセキュリティとデータ損失

  • 「今後12カ月の間にパブリック クラウド ストレージの予算を増やす」と回答した回答者は、その理由について、新しいデータセキュリティ、バックアップ、リカバリの要件を第1位に挙げています。セキュリティは他業界の平均では3位となっているのに対して、高い順位となっています
  • 回答者のほぼ半数(45%)が、「複数のパブリック クラウド プロバイダーを利用している」と回答しました。データセキュリティの要件は、この業界の企業がマルチクラウド戦略を選択する最大の理由の1つであり、「サイロ化した組織がそれぞれ独自に購入決定を行うこと」(47%)に次ぐ、第2位(44%)となりました。
  • パブリッククラウドに対して抱いている、セキュリティ上の懸念のトップ3は以下の通りです:
     ⚫︎クラウドネイティブなセキュリティサービスの不足(42%)
     ⚫︎クラウドネイティブなバックアップ、災害、データ保護ツールやサービスの欠如(39%)
     ⚫︎クラウドプラットフォームの利用に対する経験不足、または十分なセキュリティトレーニングを受けていない(38%)

WasabiのM&E部門担当バイスプレジデントのホイット ジャクソンは、次のように述べています。「この業界では、デジタル資産を安全に低コストで保管し、データ活用のためにそれらに迅速にアクセスする必要性から、クラウドストレージの利用が急速に進んでいます。コストやセキュリティに対する懸念は依然として障害となっていますが、M&E業界の企業はWasabi Hot Cloud Storageを導入することで、編集前から編集後まであらゆるコンテンツを、予測可能で、しかも手頃な価格でクラウド上に保存し、安全に保管しながら、即時に無償でアクセスできる状態にすることができます」

【調査概要】

Wasabiは、独立系の市場調査会社であるVanson Bourne社にクラウドストレージに関する調査を依頼しました。調査では、企業でパブリック クラウド ストレージの導入に、何らかの関与や責任を負っているIT関係の意思決定者を対象に、グローバルで計1,000名に調査しました。調査は、2022年11月~12月、公共機関や民間企業を問わず、従業員数が100人以上の企業を対象としました。調査は目的に沿って、適切な回答者を対象とするよう、厳格なスクリーニング プロセスを経て行われており、本調査では、メディアエンターテイメント業界の回答者に焦点を当てます。M&E業界の調査対象者による回答は、パブリック クラウド ストレージの利用に関する同業界の慣行を示しており、本レポートでは、「2023年Global Cloud Storage Index」の全調査対象の中から、M&E業界の回答を参照、再編集しています。

Wasabiについて

Wasabi Technologies LLCは、シンプルで予測可能、かつ手ごろな価格でHot Cloud Storageを世界中の企業に提供します。複雑な階層や予測不可能な下り転送料とAPI リクエストが無償で、競合他社の5分の1の価格で無制限のデータを保存し、即座にアクセスすることを可能にします。世界中の何万もの顧客に信頼されているWasabiは、テクノロジー業界で最も急成長している、最も先見性のある企業の1つであると評価されています。Carboniteの共同設立者であり、クラウドストレージのパイオニアであるDavid FriendとJeff Flowersによって設立されたWasabiは、ボストンに拠点を置く非上場企業です。WasabiはBoston Red SoxのProud Partnerであり、Liverpool Football ClubとBoston Bruinsの「オフィシャル クラウド ストレージ パートナー」でもあります。Wasabiに関する日本語サイトは、こちら

Vanson Bourneについて
Vanson Bourne社は、テクノロジー分野の市場調査を行う独立系の専門企業です。同社の堅牢で信頼性の高いリサーチベースの分析に対する評判は、厳格な調査指針と、あらゆる業界や主要市場において、技術およびビジネス部門を横断して上級意思決定者の見解を追及する能力に基づいています。
詳細は、https://www.vansonbourne.com/ (英語)をご覧ください。



【報道関係者のお問い合わせ先】

Wasabi Technologies Japan合同会社
広報代行 アシュトン・コンサルティング
TEL: 03-5425-7220  Email: [email protected]