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エンタメ業界の動画管理に活用されるクラウドストレージ。そのメリットとは?

2024 July 5By Mayuko Yoshitome

高画質化、4K・8K動画の普及により、エンターテインメント業界では動画データの保存が大きな課題となっています。本記事ではエンターテインメント業界における事例を通して、クラウドストレージ活用のメリットを解説していきます。

エンタメ業界における動画管理の課題

動画コンテンツの制作・配信が活発化しているエンターテインメント業界。高画質・高精細な映像への需要が高まる一方で、その裏側では動画データの管理に関するさまざまな課題が浮き彫りになっています。従来のストレージでは対応しきれないデータ量の増大、高額な設備投資や運用コスト、セキュリティリスク、そして場所や端末に縛られるアクセス制限などは、エンターテインメント企業の成長を阻む大きな要因です。

それぞれの課題について、もう少し詳しく見てみましょう。

膨大なデータ量

近年、高画質化・高精細化が進み、4K・8K動画が主流になりつつあります。それに伴い、動画データの容量は飛躍的に増加しており、従来のストレージでは容量不足に陥るケースが増えてきました。

高額なストレージ費用

大容量の動画データを保存するためには、高性能なストレージが必要です。しかし従来のオンプレミス型のストレージでは、設備投資や運用コストが高額になるため、エンターテインメント企業にとって大きな負担となっています。

セキュリティリスク

動画データは企業にとって貴重な資産です。しかし、サイバー攻撃や自然災害などによってデータが消失してしまうリスクが常に存在します。万が一データが消失した場合、企業の信頼は失墜し、多大な損失を招く可能性があるでしょう。

アクセス制限

従来のストレージでは、特定の場所や端末からしかデータにアクセスできない場合があります。しかし、エンターテインメント業界では複数の場所から同時にデータにアクセスし、共同作業を行うことが求められます。従来のストレージでは、こうしたニーズに対応することが困難です。

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クラウドストレージが解決する動画管理の課題

エンターテインメント業界が抱える動画管理の課題は、クラウドストレージの活用によって解決することができます。

1. スケーラビリティ

クラウドストレージは、必要な容量を柔軟に拡張・縮小できます。4K・8K動画の増加やプロジェクトの規模の変化に合わせて、ストレージ環境を最適化できるため、将来的なデータ量の増減にも安心して対応できます。

2. コスト削減

クラウドストレージには、高額な設備投資や運用コストが不要です。従量課金制を採用しているサービスが多いことから、従来のストレージと比較して大幅なコスト削減が期待できます。

3. セキュリティ強化

多くのクラウドストレージには、データの暗号化、アクセス制御、冗長化など堅牢なセキュリティ対策が施されています。サイバー攻撃や自然災害によるデータ消失のリスクを最小限に抑えることで、安心して動画データを保存できます。

4. アクセシビリティ

クラウドストレージは、インターネット環境があればいつでもどこからでも動画データにアクセス可能です。このため場所や時間にとらわれず、チームメンバーとの共同作業を効率化できます。また複数の拠点間でのデータ共有も容易になり、制作ワークフローを改善できます。

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エンタメ業界におけるクラウドストレージ活用事例

クラウドストレージは、すでに多くのエンターテインメント企業で導入され、その効果を発揮しています。ここでは、具体的な活用事例を2つ紹介します。

テニスオーストラリア 〜Wasabiを活用し、テニスの試合映像を安全かつ効率的に保存・管理〜

世界的なテニストーナメントであるグランドスラムを主催するテニスオーストラリアは、イベントコンテンツの配信とアーカイブのシステムにWasabiのクラウドストレージを採用しています。

これにより、試合映像の保存・管理にかかるコストを、従来のオンプレミスストレージと比較して年間10万ドル以上も削減することができました。また4K・8K動画の増加にも柔軟に対応できるスケーラビリティを確保し、世界中の関係者とのスムーズな映像共有が可能になっています。

こちらのリンクから動画でご覧ください → https://wasabi.com/ja/resources/videos/tennis-australia


M&E業界: Wasabiを活用し、スポーツ中継映像を低コストで保存・配信

メディア&エンターテインメント(M&E)業界では、Wasabiのクラウドストレージを活用することで、スポーツ中継映像を低コストで保存・配信しています。

従来のストレージと比較して年間数百万ドルものコスト削減を実現し、複数の拠点間での映像データ共有も効率化されました。さらに、災害時にもデータが保護されるため、事業継続性を確保できるというメリットも享受しています。

こちらのリンクから動画でご覧ください → https://wasabi.com/ja/resources/videos/sports-media

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クラウドストレージ導入のポイント

エンターテインメント業界でクラウドストレージを導入する際には、以下の3つのポイントを考慮することが重要です。

セキュリティ

動画データは企業の貴重な資産です。万が一データ漏洩や消失が発生すれば、企業の信頼を失墜させ、多大な損失を招く可能性があります。そのためクラウドストレージを選ぶ際には、強固なセキュリティ対策が施されているか、データの暗号化やアクセス制御などが適切に行われているかを確認することが重要です。

コスト

クラウドストレージには、従来のオンプレミス型ストレージよりも初期費用を抑え、運用コストを削減できるというメリットがあります。しかしサービスプロバイダごとに料金体系や機能は異なるため、自社のニーズに合ったプランを選ぶことが重要です。ストレージ容量、データ転送料、APIリクエスト数など、料金に影響する要素を把握し、総合的なコストを比較検討しましょう。

サポート体制

クラウドストレージの導入・運用には、専門的な知識が必要となる場合があります。そのため導入支援やトラブル対応など、万全なサポート体制が整っているサービスを選ぶことが重要です。日本語でのサポートが受けられるか、24時間365日のサポート体制が整っているかなどを確認しましょう。

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まとめ

エンタメ業界において、クラウドストレージは動画管理の課題を解決する強力なツールとなります。テニスオーストラリアやM&E業界の事例からもわかるように、クラウドストレージを活用することで、コスト削減、効率アップ、セキュリティ強化、アクセシビリティ向上など、さまざまなメリットが得られるでしょう。

セキュリティ、コスト、サポート体制などを比較検討しながら、自社のニーズに合ったクラウドサービスを選んでください。

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