データ保護

クラウドデータのシングルポイントは危険?マルチクラウドストレージでサイバーレジリエンスを構築

2025 July 25By Robert Callaghan

単一のクラウドプロバイダーに統合するのは魅力的です。グローバル展開、統合されたサービス、拡張性、これらは企業に安心感を与えます。一方で、単一障害点(シングルポイントフェイラー)によって一度セキュリティが破綻してしまうと、ビジネスは大きなリスクを晒されることとなります。アプリケーション、データストレージ、バックアップを単一のクラウドプロバイダーに依存することは、企業が負う必要のないリスクを生み出す可能性があります。

単一クラウドプロバイダーへの依存リスク

アプリケーション、バックアップ、バックアップ ストレージについて 単一のクラウドプロバイダーだけに依存すると、次のようないくつかの危険に直面します。

  • システム全体の脆弱性: サービス停止やクラウドプロバイダーのインフラストラクチャを標的としたサイバー攻撃が発生すると、アプリケーション、業務データ、バックアップへのアクセスが同時に失われます。これにより業務が停止し、復旧に時間がかかり、コストも発生します。

  • 選択肢の制限: 単一のクラウドプロバイダーに依存すると、柔軟性が制限されます。価格を交渉やコストを伴わず中断なしにクラウドプロバイダーを変更したりすることが困難になる可能性があります。

  • セキュリティの弱体化: 今日のサイバー脅威は急速に進化しています。攻撃者がクラウドプロバイダーのシステムの脆弱性を発見すると、デジタルインフラ全体に侵入する可能性があります。

  • 規制上の課題: 法律上、複数の地域にまたがるデータ保存が求められることがよくあります。単一のクラウドプロバイダーだけでは、コンプライアンス要件を満たす適切な地理的範囲をカバーできない場合があります。

複数のクラウドプロバイダーで戦略を強化

解決策は単純です。クラウドデータを一箇所にまとめないようにすることです。複数のクラウド環境でリスクを分散させることで、データのセーフティネットを構築できます。Wasabiはまさにこのセーフティネットに適しており、既存のクラウド環境とスムーズに連携するストレージソリューションを提供しています。

Wasabiが多くの企業に選ばれる理由は何でしょうか?それは、メインのバックアップストレージとしても、既存のバックアップのバックアップとしても完璧に機能するからです。S3互換のため、既にお使いの主要なバックアップアプリケーションと簡単に連携できます。また既存のアプリケーションを丸ごと置き換える必要はありません。既存のアプリケーションに追加するだけです。

Wasabiの魅力は、データを移動に課金されないことです。データを取り出すための転送料も、データにアクセスするための API リクエストに対しても一切料金はかかりません。データは、いつでもどこでも好きなときに移動できます。データはあなたのものだからです。

WasabiのAPIポリシーは、APIリクエストの主要な要因であるサードパーティアプリケーションとの通信にも適用されます。APIリクエストは無料で、Wasabiはお気に入りのアプリケーションと接続したストレージに進化します。当社の大規模なパートナーネットワークは、 AIを活用した分析アプリ、データ管理プラットフォームなど、あらゆるもので構成されています。そのため、データをどのように活用したいとしても、料金は一切発生しません。毎月の請求額に戸惑い、心配する必要はありません。Wasabiでは、保存したデータに対してのみ料金が発生します。隠れた料金や最低利用期間、予期せぬ追加料金は一切ありません。

だからこそ、コストを抑えながらバックアップの冗長性を構築したい企業にとって、Wasabiは最適な選択肢です。もちろん、確かなセキュリティ対策がなければ、Wasabiをバックアップストレージプロバイダーと呼ぶことはできません。サイバーセキュリティは、データ活用への私たちのコミットメントに不可欠な要素です。強固なセキュリティ基盤がなければ、データを自由に活用することはできません。

多層防御による保護

Wasabiは、階層化されたセキュリティアプローチを採用し、サイバーレジリエンスの高いストレージを可能にします。データ暗号化、シングルサインオン(SSO)、ロールベースアクセス制御(RBAC)、多要素認証(MFA)といった業界標準のセキュリティ機能に加え、Wasabiは以下の機能を提供します。

  • マルチユーザー認証: ストレージバケットまたはアカウントの不正な削除を防止します。変更に対して、すべてのセキュリティ担当者の承認が必要となるため、データのセキュリティが強化されます。

  • 出力アラート: 異常なデータ移動に対してアラートをあげます。アラートが発報されると、問題を調査している間、暗号化されたデータは保護されたままになります。

  • 柔軟性と低コスト: ストレージはデータ量に応じて拡張されるため、必要な分だけ費用を支払います。下り転送料や APIリクエスト費で予算を圧迫するような料金が発生することはありません。加えて、次世代のデータ保護が維持されます。

  • 追加費用なしのイミュータブル機能: Wasabiは、オブジェクトレベルとバケットレベルでの不変性(イミュータビリティ)を追加料金なしで提供します。これにより、ハッカーによる改ざんや削除から貴重なデータを保護します。

未来が読めない時代にこそ、本物のレジリエンスを構築しましょう

マルチクラウド戦略は単なる技術的な選択肢ではなく、サイバーレジリエンスを真剣に考える企業や組織にとって必要不可欠な要素です。複数のクラウドプロバイダーにリスクを分散し、階層化されたセキュリティアプローチを導入し、柔軟で費用対効果の高いストレージソリューションを維持することで、進化する今日の脅威に耐えうるデジタルインフラストラクチャを構築できます。Wasabiのアプローチは、クラウドストレージの従来の課題(下り転送料、APIリクエスト料金、透明性の高い価格設定)を解消するとともに、真のデータ保護に必要なセキュリティ機能を提供します。

サイバーレジリエンス

マルチクラウドストレージでサイバーレジリエンスを構築

アプリケーション、データストレージ、バックアップを単一のクラウドプロバイダーに依存することは、企業が負う必要のないリスクを生み出す可能性があります。

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