ジェネラル

クラウド間データ移行

2024 October 31By Yasuhiro Ozawa

既に大容量のデータをクラウドストレージに蓄積されているとしたら、他の魅力的なストレージプラットフォームが利用できるようになった場合、どのように移行を検討されますか?

ストレージに限りませんが、「速い」「安い」「使いやすい」といった、より合理的な選択肢がいずれ登場するのは必然です。インフラ設備のコストダウンや性能強化のために、新しいプラットフォームに移行するのは、より良いビジネス環境を維持するために必須と言えるでしょう。

たとえばハイパースケーラーのストレージに数百TBものデータが蓄積されていた場合、ストレージ容量にかかる費用だけでなく、データを利用するたびに様々なコストが加算されていきます。

そういったコストに悩みを抱えるユーザーにおいては、Wasabiのように【性能が高い】【API使用料/下り転送料等の追加コストがかからない】といったストレージプラットフォームは、既存環境を棄てて引っ越すに値する魅力的なサービスと思って頂けることでしょう。

では通常手順で既存環境からWasabiにデータを移行するためにはどれくらいの手間やコストがかかるのでしょうか?

  • まず同等のストレージ容量をWasabiに準備

  • インターネット経由で何週間にも及ぶ時間をかけデータをコピー

  • コピーしている期間に発生した差分や増分データを何らかの方法で検知しコピー

  • 既存クラウド側にはデータ移行する際にAPI使用料や下り転送料が発生

移行元がS3互換であればさほどの手間はかからないとはいえ、手切れ金のような費用や、それなりの作業が発生します。特に差分増分のチェックは気を使う作業になりますね。

※退出時の下り転送料金に関してはこちらのブログもご参照ください。

■さらにお手軽に!
Wasabi Cloud Sync Managerという選択肢■

Wasabiはお客様のデータ移行を実施するサービスも提供しています。既存のS3互換クラウド環境をWasabiにさらに快適に移行したいという方にお勧めです。

<Wasabi Cloud Sync Managerの主な流れ>

  • まずお持ちのデータ量を保存できるWasabiストレージを準備します。

  • 移行対象のデータ容量を申告して頂き、Wasabiはその容量に応じた見積作成を行います。

  • 既存クラウド側に、データ移行期間にのみ利用するテンポラリーユーザーを作成し、アクセスキーやシークレットキーをWasabi作業者と共有します。

作業開始日程を連絡頂きましたらデータ移行の開始です。

Wasabi Cloud Sync Managerのサービスには以下の特徴があり、ご自身でデータ移行を実施頂くよりもはるかに楽チン、かつ低コストです。

<Wasabi Cloud Sync Managerの特徴>

  • データ移行の際、移行元と移行先(Wasabi)のデータ整合性チェックが行われデータの完全性が保たれます。

  • 既存クラウドとWasabi間ではWasabiが所有する閉域網を利用したデータ転送が行われるため、通常のインターネット経由に比べ何倍も高速な転送が可能で、大規模案件でも短期間で完了します。お客様側で太い回線を用意する必要はありません。

  • 移行期間中に発生した差分増分は何回かのショットに分け、プロジェクトの終盤に追加コピーされます。

  • Wasabiが所有する環境での実施となるため、既存クラウド側でお客様に対する下り転送料金は発生しません。 膨大かつ無意味な出費から解放されます。

  • 作業レポートが提供されます。存在したオブジェクト数、プロジェクトにかかった期間や転送レートなど、作業期間中に生じた様々な情報がお客様と共有されます。

移行をご検討中であれば、【データのダウンロードにかかると思われるコスト】 と 【Wasabi Cloud Sync Manager見積価格】ぜひ見比べてみてください。

さいごに、下り転送料金がかかるプラットフォームをご利用の場合、データ量が増える度に離脱が難しくなります。データは増えるもの。いずれ移行する可能性があるのであれば検討は早い方が合理的です。

人質となってしまったデータをWasabiとWasabi Cloud Sync Managerで解放し、自由なプラットフォームを獲得しましょう!

sla-slo
ジェネラルSLAとSLOの違いを理解し、自社のビジネスに適切な運用体制を構築する

Backup as a service (BaaS) を利用すべき7つの理由