ジェネラル
学内ストレージのアズ・ア・サービス化やGakunin RDMの拡張ストレージなど、大学でのWasabi活用法
おかげさまで日本国内でも大学・機関におけるWasabiのご利用が増えてきました。そこで、各大学様においてどのようにWasabiが利用されているかをまとめてみましたのでご参照の上、採用の検討材料にしていただければ幸いです。
大学でのWasabi活用例
バックアップストレージとして活用
一括購入したストレージのマルチテナント管理
長期的なログの保存に活用
GakuNin RDMの機関ストレージ・拡張ストレージとして活用
監視カメラ録画のストレージとして活用
まとめ:Wasabiの大学・機関での活用
バックアップストレージとして活用
オンプレにある仮想マシンやファイルサーバに対し、バックアップソフトウェアを介してバックアップデータをWasabi Hot Cloud Storageに保存いただいています。
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上記のように一次バックアップをオンプレストレージ、二次バックアップをWasabi、という形で保存いただく際のメリットは以下の通りです。
1次バックアップからのリカバリ
1次バックアップをオンプレに配置することで、誤って消去してしまったデータや急ぎで復旧させなければならないデータなどをLAN経由で高速にリカバリが可能です。
Wasabiへの2次バックアップ
11x9sのデータ耐久性とオブジェクトロックを兼ね備えたWasabi Hot Cloud Storageに書き換え不可能なバックアップデータを保存することで、万が一本番環境と一次バックアップが災害で復旧不可能になった、ランサムウェアに暗号化されてしまった、といった場合でも、クラウド環境や他のキャンパスの環境にWasabiからデータを復旧することが可能です。また、Wasabi Hot Cloud Storageは安価かつ保存容量および利用期間のみで価格が決定する、「予算化できる」クラウドストレージですので、予算制限のある大学・機関にとって、予測しやすく透明なコスト構造も採用いただいている理由の一つとなっています。
もし現状1次バックアップは取得中である、という場合、2次バックアップとしてWasabiを追加いただくとも容易に可能です。こちらのブログもご参照ください。
また、研究室で独自にNASを利用している、といったケースもあるかと思います。そのバックアップが実施されているか、大学のIT部門では不明な場合も多くあるでしょう。Wasabiは多くの小型NASとのバックアップ連携が可能で、GUIからWasabi Hot Cloud Storageを選択すればすぐにバックアップ設定を実施できるものもあります。
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IT部門から学内研究室に対して「バックアップ必要なNASがあったらIT部門へ連絡ください」とお声がけしてみてください。研究室のデータは大学や研究者自身のみならず、日本国にとっても重要な資産であり、機器の故障やマルウェア・ランサムウェアによってデータが損失することは防がねばなりません。NASのGUIからバックアップを設定するだけで書き換え不可能なバックアップデータを保存しておくことが可能です。
一括購入したストレージのマルチテナント管理
各研究室や部門がどれだけストレージを利用しているか、研究予算からIT部門に対して支払っていただくべきか、を明示する必要がある場合でも、WasabiにはWasabi Account Control Managerというマルチテナント管理ツールがあります。
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IT部門で調達したWasabiキャパシティを、完全に独立したサブアカウントという形で研究室や部門に割り振って利用していただくことが可能です。サブアカウント=研究室や部門は独自のアクセスキー・シークレットキーを設定することが可能ですので、他の研究室やIT部門に守秘データを閲覧されることもありません。
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IT部門は利用状況を把握することが可能で、これを元に各研究室に利用料金を請求したり、来期の研究室予算へのストレージ利用料の組み込みなどを依頼することが可能となります。
学内向けバックアップ・アズ・ア・サービスを提供しているコーネル大学の事例などもご参照ください。
長期的なログの保存に活用
大学のIT基盤はハイブリッド化・複雑化する傾向にあります。
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当然マルウェアやランサムウェアに侵入される可能性がある経路も増えてしまいます。もし侵入されてしまった場合の最後の確認手段はログとなります。しかし、機器やアプリケーションによってはデフォルトでログを数週間しか保存しないものもあり、またログ保管用に貴重なリソースを割り当てする必要もあります。
大学・機関にて長期的なログの置き場としてWasabi Hot Cloud Storageをご利用いただいているケースでは、あらゆる機器・アプリケーションのログをWasabiに保存し、分析が必要になった場合に高速かつダウンロード・API無料という特性を活かして分析用アプリケーションに転送しています。機器・アプリケーションによってはS3 APIで通信ができないものもありますので、間にFruentdのようなコレクターを配置して機器からのログファイルをS3 API経由でWasabiに保存しています。
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GakuNin RDMの機関ストレージ・拡張ストレージとして活用
Wasabiは学認クラウド導入支援サービス機関として大学・機関のGakuNin RDMへのクラウドストレージ導入を支援しています。具体的にはGakuNin RDMで機関ストレージ・拡張ストレージとしてWasabiを利用する際のマニュアルと設定動画の提供、導入に際しての質疑応答といった内容です。
Wasabi Hot Cloud Storageは短い構築期間で導入が可能であり、また予算通りに運用できるクラウドストレージとして、機関ストレージ・拡張ストレージいずれにおいてもご採用の実績があります。
監視カメラ録画のストレージとして活用
Wasabi Surveillance Cloudをご利用いただくことで、WasabiはVMS (Video Management Software)と連携し、レコーダーの拡張先・冗長先として録画データを保存できます。法的要件により長期間保存が必要な録画データや、カメラを追加で設置することになったがレコーダーの容量が足りないといった場合など、すぐにご利用いただけるWasabiを是非ご検討ください。
まとめ:Wasabiの大学・機関での活用
即日利用できる、予算通りに利用できる、高速なアクセス、強固なセキュリティが、クラウドストレージ、特にWasabi Hot Cloud Storageの特長です。
大学・機関内に散逸しているあらゆるデータのバックアップや、研究データ置き場など多彩な利用方法が可能です。「こんなことはできる?」とWasabi販売店に是非ご相談ください。