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教育機関が今すぐ実践すべきランサムウェア対策:クラウドバックアップのススメ

2025 June 4By Daisuke Nakamura

サイバー攻撃、特にランサムウェアによる被害は年々深刻化しており、今やニュースで耳にしない日はありません。小中学校、高等学校、大学、さらには教育委員会までもが攻撃対象となる中、限られたIT予算と人員で運用する教育機関にとっては、堅牢なランサムウェア対策の確保が急務です。

本記事では、すでにバックアップを導入している、またはこれからバックアップシステムの導入を予定している教育機関を対象に、「明日からでも実施可能な」クラウドを活用した2次バックアップの重要性と導入方法について、具体的かつ実践的に解説します。

教育機関の一般的なバックアップ環境とは?

多くの教育機関では、オンプレミス上のファイルサーバーや仮想マシンを対象に、バックアップソフトを通じてローカルのストレージにデータを保存しているのが一般的です。

しかし、オンプレミス環境のみのバックアップでは、次のようなリスクがあります。

  • ランサムウェアによるバックアップデータの暗号化や削除

  • 地震や火災などの災害によるデータ消失

  • ネットワーク障害による復旧不能状態

このようなリスクを最小限に抑えるためには、物理的にも論理的にも隔離された「クラウドへの2次バックアップ」が非常に効果的です。

Diagram showing a backup software system with on-premise servers, cloud storage, and internet connectivity, including a screenshot of backup settings.

クラウドへ2次バックアップをする7つのメリット

既存の多くのバックアップソフトウェアは、クラウドストレージを保存先として設定できるGUI機能を備えています。インターネット回線や学術情報ネットワーク「SINET」経由でクラウドに2次バックアップを取ることで、以下のようなデータ保護効果が期待できます。

クラウドバックアップの7つのメリット:

  1. オブジェクトロックによるデータ改ざん防止

    保存されたデータは一切の上書きや削除ができないため、ランサムウェア攻撃による暗号化や改変を防止できます。

  2. 99.999999999%(11ナイン)の高耐久性

    クラウドストレージでは複数拠点にデータを冗長保存しているため、障害によるデータ消失リスクが極めて低くなります。

  3. 即時導入可能

    クラウドなら物理的な機器準備が不要なため、必要なときにすぐ利用を開始できます。

  4. 長期保存と容量拡張の柔軟性

    潜伏型のランサムウェアに備え、数ヶ月〜年単位のバックアップ保持が必要な場合でも、容易に容量拡張が可能です。

  5. 地理的冗長性による災害対策

    災害時にも、遠隔地のクラウドからデータを復旧できるため、事業継続性が大幅に向上します。

  6. 段階的な容量増加に対応

    必要最小限の容量で契約を開始し、利用状況に応じて柔軟にスケールアップが可能です。

  7. メンテナンスフリーで運用負荷を削減

    ハードウェア管理・アップデート・脆弱性対応は全てクラウド事業者が担うため、教育機関側の運用負担を大幅に軽減します。

クラウドストレージはどこを選ぶべきか?
Wasabiを選ぶ5つの理由

ランサムウェア対策としてクラウドストレージを選ぶ際、「Wasabi」は教育機関に最適な選択肢といえます。その理由は以下の通りです。

  1. API利用・データダウンロードが無料

    多くのクラウドサービスではAPIアクセスやデータの取り出しに料金がかかりますが、Wasabiは完全無料。予算制限のある教育機関にとって、予測しやすく透明なコスト構造が魅力です。

  2. 高速なアップロード/ダウンロード

    Wasabiの「Hot Cloud Storage」は高い転送速度を誇り、万が一のリストア時にも迅速な対応が可能です。

  3. SINET経由での接続が可能

    学術情報ネットワークSINETを活用することで、セキュアで安定した接続環境を構築できます。WasabiのSINET接続は無料で利用可能です。

  4. 主要バックアップソフトとの高い互換性

    Veeam、Arcserve、Backup Execなど主要ソフトと公式連携済み。GUI上から簡単にWasabiを選択できます。

  5. Multi-User Authenticationによる強固なセキュリティ

    誤削除や不正アクセスによるバケット削除を防ぐため、複数ユーザーの承認を必要とする「多要素認証」が設定可能です。

今すぐ始められるランサムウェア対策

クラウドバックアップは、今あるバックアップソフトとクラウドストレージを組み合わせるだけで、明日からでも導入可能です。

もちろん、実際の導入には予算承認や調達手続きが必要ですが、Wasabiなら:

  • 最小コストでのスモールスタート

  • 既存システムの大幅変更不要

  • 教育機関向けに最適化されたクラウド環境

というメリットがあるため、導入ハードルを大きく下げることが可能です。

ランサムウェア対策の最後の砦としての「クラウドバックアップ」

教育機関にとって、バックアップはデータ保護の「最後の砦」です。万が一の事態に備え、クラウド上に安全な2次バックアップを確保することは、情報資産を守る上で欠かせない取り組みです。

まずは無料トライアルから、Wasabiのクラウドバックアップを体験してみてください。

バックアップとリカバリー

ランサムウェア対策

教育機関にとって、バックアップはデータ保護の「最後の砦」です。万が一の事態に備え、クラウド上に安全な2次バックアップを確保することが重要です。

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