DevOpsのためのクラウドストレージ

手頃な価格で、アジャイルかつ拡張可能なストレージで、イノベーションを加速させるためのガイド

今日のソフトウェア開発とデプロイの慣行は、速いペースで進むデジタル社会にとって、あまりにも非効率的で時間がかかるものです。多くの企業では、ソフトウェア開発とIT運用が、異なる考え方を持つ別々のチームによって、異なるツールと方法論で実施されています。

開発チームはソフトウェアの構築とテストを担当し、一般的には個々の事業部門と連携しています。運用チームは、ITインフラとアプリケーションの管理を担当し、一般的にはIT部門に所属しています。

それぞれのチームは異なるツールと方法論を使用するため、非効率性が生まれ、コラボレーションが制限され、ビジネスの俊敏性が損なわれます。 さらに悪いことに、開発チームと運用チームは通常、異なる (そしてしばしば相反する) 目標と文化を持っており、それがしばしば緊張や遅延をを引き起こし、悲惨なITプロジェクトの原因となっています。

このような非効率性を解消し、技術革新をビジネスに結びつけることを可能にするため、世界中であらゆる規模や業界の企業がDevOps(ソフトウェア開発、統合、テスト、運用の手法と実践を融合したもの)に注目しています。 RightScaleが1000人以上のITプロフェッショナルを対象に行った調査では、中小企業の70%、大企業の81%がDevOpsを採用していることが明らかになっています。

DevOps とは何か?

DevOpsは、企業がより迅速かつコスト効率よくアプリケーションを提供できるようにするための哲学、方法論、ツールセットの集合体を指します。DevOpsは、アジャイルおよびリーンソフトウェア開発の原則とプラクティスを活用し、エンジニアリング、品質保証、運用チーム全体の生産性を向上させます。

DevOpsにより、独立した機能・管理サイロを排除し、変更管理、構成管理、導入プロセスを自動化することで、企業が市場にサービスを投入するまでの時間を短縮し、ソフトウェア品質を向上させ、コストを削減できるになります。最新の継続的開発、統合、デリバリー手法により、ソフトウェア開発者はユーザーからのフィードバックを迅速かつ効率的に取り入れることができ、企業はより柔軟に顧客のニーズに対応することができるようになります。

DevOps

アクティブデータ
ビジネス、設計、開発、テスト、プロセス、ポートフォリオ管理、デプロイや運用などさまざまな業務を行うチームを高度に統合し、ビジネス能力の創造と提供に責任を持つための方法論、一連の慣行、および一連の実現技術です。

出典:IDC

DevOpsには、よりアジャイルで拡張可能かつ経済的なITインフラが必要

企業で使用されている従来のITインフラは、DevOpsに適しているとは言えません。多くの企業は、独立したコンピュート、ストレージ、ネットワークで構成されるレガシーなオンプレミスに依然として依存しています。 このようなサイロ化されたCAPEX集約型の環境は複雑であり、デプロイ、運用、拡張にコストがかかります。

企業で使用されている従来のITインフラにおいて、コンピュート、ストレージ、ネットワークの各リソースは、将来の容量要件やピーク時のトラフィック需要に対応するために過剰に設計されており、高価で無駄の多い設計なっていることあります。 過剰な設備投資と継続的な運用コストのため、投資の回収期間は一般的に長期に渡ります。

また、従来のITインフラの実装は、自動化の難しさで知られています。 各プラットフォームは、独自の管理インターフェースと、多くの場合暗号化されている独自のAPIをサポートしています。 多くのIT企業は、自動化のために粗雑で壊れやすいスクリプトを使用しています。容量の追加や、新しいITサービスの立ち上げには、多くのITスペシャリストが関わるため、自動化できない作業が多く、一般的に時間がかかります。 新しいプロジェクトを開始するためのインフラを立ち上げるには、数日から数週間かかることもあります。つまり、従来のITインフラの運用プロセスがイノベーションの障害になっているのです。

DevOpsでは、より俊敏で、拡張性があり、コスト効率の高いITインフラが必要です。 多くの企業は、DevOpsの取り組みを強化するために、クラウドコンピューティング、ストレージ、およびネットワーキングソリューションを利用しています。クラウドサービスは、即座に無限に拡張でき、簡単にプログラム可能で、導入や運用のコスト効率も高いため、DevOpsに最適です。

DevOpsのためのWasabi Hot Cloud Storage

Wasabi Hot Cloud Storageは、あらゆる用途に対応する非常に安価で、高速かつ信頼性の高いクラウドストレージです。クラウドストレージを身近な存在にすることを目的に開発されたWasabiは、わかりやすく、自動化しやすく、費用対効果に優れた拡張性を備えており、DevOpsに最適なソリューションです。

Wasabiは、プライベートクラウドで一般的に使用されている従来のオンプレミス型ストレージ(DAS/NAS/SAN/HCI)や、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platformの第一世代パブリッククラウドストレージと比べて、機能的にも経済的にも多くのメリットを備えています。Wasabi は、Ansibleなどの一般的な IT 自動化および構成管理ツールと連携して、DevOps および CI/CD フローおよびプラクティスと簡単に統合することができます。

Wasabiはオンプレミス型ストレージのコストと複雑性を解消

Wasabiは、ストレージ機器の費用と複雑さを解消し、自動化を進め、従量課金制の拡張を可能にします。これらにより、TCOを削減し、サービスインまでの時間とITサービスの俊敏性を加速させることができます。

従来のオンプレミス型ストレージと比較した時の、Wasabi Hot Cloud Storageのメリットは以下の通りです。

さまざまなコストが不要に
Wasabiを使用すると、従来のオンプレミス型ストレージでは必要である、初期の設備投資、定期的なハードウェアの保守料金、継続的な設備運用費(電気代、冷却費、賃料など)が不要になります。

スピーディーで無限の拡張性
Wasabiは、オンデマンドで容量を拡張できるため、リアルタイムでアプリケーションの要件を満たすことができます。ビジネスの成長に合わせて容量を柔軟に拡張させ、必要な容量に応じた価格のみを支払うことができます。

簡単にプログラミングが可能
Wasabiは、業界で最もよく使用されているAWS S3 APIをサポートしています。 Wasabiを使えば、開発者やテストエンジニアは、Ansibleなどの一般的な構成管理ツールやセルフサービス・オーケストレーション・ソリューションを使って、リアルタイムでストレージ容量をプロビジョニングすることができます。

IT運用をシンプルに
ストレージインフラを管理する必要がないため、貴重な(そして高価な)ITスタッフをインフラの運用から解放し、ビジネスを成長させるための戦略的タスクに集中させることができます。

将来を見据えた投資
Wasabiの場合、新しい機能や性能はクラウド上でスムーズに導入されます。

データの耐久性
Wasabiは、多くのオンプレミスストレージよりも優れた11 x 9(99.9999999%)のオブジェクト耐久性を提供します。

Wasabiはレガシーなパブリッククラウドストレージよりも低価格でシンプル

Wasabi Hot Cloud Storageは、他社の第一世代ストレージサービスよりも低価格で、速いパフォーマンスで、予算化と導入が簡単です。 従来のクラウドストレージと異なり、Wasabiにはわかりにくいストレージ階層や複雑な料金体系はありません。 1つのサービス、低価格でわかりやすい価格設定で、様々なアプリケーションをサポートします。

シンプルな価格設定
Wasabiの価格は、シンプルです。使った分を月額で支払うモデルまたは、予約容量制ストレージ(Reserved Capacity Storage, RCS)を1年、3年、または5年単位で先行購入できるモデルの2つになります。

他社と異なりストレージからデータを抽出するための追加料金(エグレス料金)は不要です。また、PUT、GET、DELETE、その他のAPIコールにも追加料金は不要です。

優れたパフォーマンス
Wasabiの並列化されたシステムアーキテクチャは、第一世代のクラウドストレージと比較して、読み込み/書き込みのパフォーマンスを高め、TTFB(Time To First Byte)の速度を大幅に向上させます。

高いデータ耐久性と保護
Wasabiは、データの耐久性、完全性、安全性を徹底的に追求した設計になっています。オプションのデータ保護機能により、意図しない削除や管理上のミスを防ぎ、マルウェア、バグ、ウイルスからデータを保護し、また法規制へ準拠します。

階層型ストレージサービスに注意

第一世代のクラウド ストレージ プロバイダーは、複雑な階層型ストレージを提供しています。各ストレージ階層は特定の種類のデータを対象としており、パフォーマンス特性、SLA、価格プランが明確に分かれています。

各プロバイダーのポートフォリオは若干異なりますが、これらの階層型ストレージは、一般的に3つの異なるデータに対して最適化されています。

アクティブデータ
オペレーティングシステムやアプリケーション、ユーザーが簡単にアクセスできるライブデータを指します。アクティブデータは頻繁にアクセスされるため、一般的に厳しい読み込み/書き込みのパフォーマンス要件があります。

アクティブアーカイブ
時々アクセスされるデータで、オンラインで即座に利用できるデータ(オフラインまたはリモートソースからの復元は行わない)を指します。例としては、災害復旧のためのバックアップデータや、短期間に時々アクセスする可能性のある大容量のビデオファイルなどがあります。

非アクティブアーカイブ
アクセス頻度の低いデータを指します。例として、規制遵守のために長期間保管されるデータなどがあります。一般的に、これらの非アクティブなデータはテープにアーカイブされ、オフサイトに保管されています。

特定のアプリケーションのための最適なストレージを選定することは、従来のクラウドストレージでは非常に困難です。例えば、1つ例を挙げます。他社では4つの異なるオブジェクトストレージが提供されています。それぞれのオプションには、独自の価格設定とパフォーマンス特性があり、また一部のオプションでは、SLAと料金が異なる3つのストレージ層(ホットストレージ(アクセス頻度の高いデータ用)、クールストレージ(アクセス頻度の低いデータ用)、アーカイブストレージ(ほとんどアクセスされないデータ用))が提供されています。多くのオプションと価格変動要因があるため、十分な情報を得た上で意思決定を行い、正確な予算を立てることは非常に困難です。

Wasabiは、クラウドストレージはシンプルであるべきだと考えています。従来のクラウドストレージでは、ストレージの階層化や複雑な価格設定が行われていましたが、Wasabiは1つの製品で、あらゆるクラウドストレージの要件を満たす、予測可能で、手頃で、わかりやすい価格設定を提供しています。Wasabiは、アクティブデータ、アクティブアーカイブ、非アクティブアーカイブなど、どのようなデータでも使用することができます。

アプリケーション開発、テスト、本番環境のためのアクティブデータストレージ

Wasabiは、開発、テスト、本番環境のDevOpsライフサイクルを通じて、高速で手頃な価格のプライマリストレージとして使用できます。

アプリケーションの開発、テスト、実行はお好みのコンピュートクラウド上で行い、データはWasabiに保存することができます。マルチクラウドアプローチにより、ロックインを回避し、選択肢を増やすことができます。 開発チームと運用チームは、それぞれの機能要件と予算に合わせた最適なコンピュートクラウドを利用できます。

Wasabiは、EquinixFlexentialLimelight Networksなどの大手コロケーション、キャリアホテル、エクスチェンジプロバイダーとの提携により、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platform、Packetやその他一般的なIaaSやPaaSプラットフォームへのダイレクトプライベートネットワーク接続やパブリックネットワーク接続に対応しています。 これらのプライベートネットワーク接続は、インターネットの遅延やボトルネックを回避し、高速で予測可能なパフォーマンスを提供します。 また、お客様のプライベートクラウドを直接Wasabiに接続することも可能です。 レガシーなパブリッククラウドプロバイダーとは異なり、WasabiはエグレスやAPIリクエストに課金されることはありません。

本番環境で使用されるデータを開発・テスト環境に活用する

本番環境で使用されるデータをテスト環境に使用することは、多くの開発部門にとって重要な課題です。新しいソフトウェアをリリースする際、QAチームとテストチームは、ソフトウェアのパフォーマンス、拡張性、復元力を実際の条件下で徹底的に検証する必要があります。しかし、多くの開発部門では、本番環境のワークロードを作り上げてテストするのに必要なストレージ容量と人的資源が不足しています。そのため、多くの組織では、本番環境をシミュレートするためにテストデータを使用しています。テストデータは古く、不完全であることが多いため、本番環境のデータの代わりとして使用することは推奨できません。

Wasabi Hot Cloud Storageは、このような課題を解決するお手伝いをします。Wasabiは、他のストレージソリューションの数分の一の価格で、即座に拡張することが可能です。開発部門は、本番環境のデータのコピーをWasabiにロードしてテストを行うことができ、迅速かつ簡単に、そして高いコスト効率で運用することが可能です。

Wasabiは、Actifio(Actifio+Wasabiパートナーページ、Actifio DevOpsページを参照)などの主要なDevOpsデータ管理ソリューションと統合し、開発部門やテストチームが本番アプリケーションのパフォーマンスを低下させることなく、本番環境のデータに効率的にアクセスできるようにします。本番環境のデータを用いたテストは、ソフトウェアの品質と顧客満足度を劇的に向上させます。

バックアップと復元のためのアクティブアーカイブストレージのWasabi

Wasabiは、開発環境、テスト環境、本番環境での迅速なデータバックアップと復元に利用いただけます。 Wasabiは、商用およびオープンソースの様々なS3準拠のデータ管理ソリューション(英語)と統合できます。

Wasabiは、以下に保存されたデータとコンテンツの保護に使用できます。

  • プライベートクラウドとして使用されているオンプレミス型ストレージ(DAS/NAS/SAN)
  • 開発・テスト用サーバー、デスクトップパソコン、ノートパソコン

ディスクやテープを使用したデータ保護とは異なり、Wasabiではバックアップデータに即座にアクセスすることができます。Wasabiの高度に並列化されたシステムアーキテクチャは、読み込み/書き込みを高速化し、バックアップと復元を迅速に行うことができます。

Amazon S3 実装時の耐障害性が向上

AWS S3をプライマリストレージとして使用している場合、Wasabiを費用対効果の高いホットスタンバイ(英語)として使用することができます。Wasabi Hotクラウドストレージは、AWS S3クロスリージョンレプリケーション(CRR)の手頃な代替品です。 S3データのライブコピーをWasabi上に保持することで、セカンダリS3リージョンの数分の一の価格で利用することができます。S3サービスが利用できない場合、アプリケーションはWasabiに切り替えることができます。

Wasabiでビジネスの俊敏性を加速

DevOpsの導入を始めたばかりでも、既存のDevOps環境のパフォーマンスを向上させたい場合でも、Wasabiはストレージの費用と複雑さを軽減し、ITサービスの俊敏性を加速させるのに役立ちます。 高速でプログラムを組むことができ、抜群のコスト効率で拡張できるWasabiは、DevOpsに最適なクラウドストレージソリューションです。

役割別のWasabi DevOpsのメリット

開発・テスト IT運用 事業部門
  • 仮想インフラをオンデマンドで立ち上げ
  • 必要に応じた容量拡張
  • ITの遅れや手間を回避
  • サービスインまでの時間を短縮
  • ソフトウェア品質の向上
  • 事業部からの依頼への迅速な対応
  • 高いセキュリティ、信頼性、可用性
  • TCOの削減
  • スタッフの労力を、IT運用からイノベーションへ
  • ビジネスの俊敏性を加速
  • 競合他社との差別化
  • 顧客満足度の向上
  • 財務パフォーマンスの向上

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