研究機関

データは、洞察力と発見力を高めます。Wasabi Hot Cloud Storageで、データの保存とデータへ快適アクセスを実現。

データ分析は複雑でも、 データ保存はシンプルに

昨今、多くの科学者や研究機関が膨大な量のデータを収集し、新たな発見に向けた分析を行っています。 データを生成するためのテクノロジー、センサー、デバイス、そしてデータ解析に必要なコンピュータやAIアルゴリズムも大きな進歩を遂げてきました。 しかし、データの保存についてはどうでしょうか?

データの生成や処理能力と比べて、データの保存方法はあまり進歩していません。この事が、ペタバイト(PB)単位のデータを扱う企業にとって大きな足かせとなっています。 企業でのオンプレミスのディスクやテープベースのストレージは少しずつ発展しているものの、大規模な研究プロジェクトに必要な容量には到底及んでいません。 そのうえ、ニーズを満たす製品があったとしても、気軽に手を出せない価格であることが大半です。

このようなコストの問題に対応するため、さまざまはクラウドプロバイダーは、ストレージを何層にも分けて提供しています。しか実際のところ、これが状況を更に複雑にしていると言っても過言ではありません。ユーザーは、データのライフサイクル管理を行うソリューションをいくつも購入し、個々のデータを最もコスト効率の良い場所に保存するようになります。さらに、データへのアクセスにかかる費用など、さまざまな手数料が発生し、全体的なコストを予測することが難しくなっています。

Wasabi Hot Cloud Storageは、他社に比べ最大80%も安く、しかも高速なデータ保存を可能にする次世代のクラウドストレージです。分かりにくいストレージ階層を排除し、低価格で画期的な性能を実現しました。アクティブデータ、アクティブアーカイブ、非アクティブアーカイブ(長期保存)の保存に最適なサービスを、単一の階層で提供します。また、エグレス料金やその他のAPIコールの費用も必要ありません。アクセス頻度に関わらず、保存するデータに対して1つのセット価格を支払うだけでいいのです。

Wasabi は、低コストで高性能な単一のソリューションであり、3種類のデータ保存に対応しています。

1. アクティブデータ
作成または使用するオペレーティングシステムやアプリケーションから容易に見ることができ、ユーザーがすぐにアクセスできるデータ。

2. アクティブアーカイブ
オンラインで即座に利用可能な保存データ。 オフラインや遠隔地からの復元や再構築を必要としない。

3. 非アクティブアーカイブ
使用頻度やアクセス頻度が低い保存データ。従来はテープに記録し、オフサイト保管していたもの。 従来はテープに記録し、オフサイト保管していたもの。

価格

研究データは、ペタバイト単位であっという間に増加します。 Wasabiでは高額なコストを割かないデータ保存を実現しました。

パフォーマンス

高速なパフォーマンスで、研究時間やデータ待ち時間を短縮します。

強固なセキュリティ

イミュータブル(不変)機能持つクラウドストレージで、重要な研究をランサムウェア攻撃トラブル、ハッカー、窃盗からデータを守ります。

シンプルな階層

複雑なストレージ階層がなく、購入した容量の費用以外のコストは不要です。

拡張性

設備投資が不要で必要に応じてすぐに拡張が可能です。

研究機関での活用

データ分析
研究者にとって、データは素早くアクセスできなければ意味がありません。Wasabiは、アクティブなデータストレージをインアクティブアーカイブの価格で提供します。これにより、より多くのデータにアクセスし、正確な予測や結果を得ることができるようになります。

アーカイブ
科学的な発見は、一夜にしてできるものではありません。データの収集と分析には、膨大な年数がかかることもあります。Wasabiは、低コスト、高性能、高い安全性を兼ね備えた単一階層で3種類(オフライン/ニアライン/オンライン))のデータストレージを実現しました。長期間のデータ保存をサポートし、保存したデータにアクセスするための追加費用はありません。

バックアップとディザスタリカバリ
研究データは非常に貴重な存在です。しかし、ペタバイト規模のデータを扱う場合、オンプレミスのストレージや従来のクラウドでは、すぐにIT予算を使い果たしてしまう可能性があります。従来のストレージに多大な投資をしてきた企業に対して、Wasabi のクラウドストレージは低コストで第2、第3のバックアップを提供する理想的なソリューションです。

研究機関における活用事例

物理学と宇宙探査

世界中の科学者チームは、大量のデータを抱えています。 例えば、チリにある大型シノプティック・サーベイ望遠鏡(LSST)は、毎晩15テラバイトを超える画像データを生成しています。 10年分の調査で生成されるデータ量は、最終的に500ペタバイトにまでのぼる予定であり、 これは6,650年分のHDビデオ撮影に相当します。

また、ジュネーブにあるCERNの大型ハドロン衝突型加速器では、毎秒1ペタバイトの粒子衝突データが生成されます。 言い換えれば、毎分1,280万枚のDVDに相当するデータが発生しているということになります。

小規模な研究機関でも、プロジェクトでUHDビデオ、3D画像、電子顕微鏡などの機器を使用し、多くのデータファイルが作られています。 このように、膨大なデータ量が従来のオンプレやクラウドのストレージの予算を急速に圧迫しているのです。

従来のオンプレミスなストレージでは、多くの研究者にとって不十分なデータ量しか保存することができません。 CERNでは、オンプレミスのアーカイブシステムでは135ペタバイトしか保存できないことが判明したため、容量を拡大するために、次世代テープへの移行という手間のかかるプロセスが検討されていました。 しかし、データが生成される速度を考えると、これは長期的なソリューションとして有効ではありません。

クラウドへの移行コスト
クラウドストレージの拡張は論理的なソリューションのように思えます。しかし、第一世代のクラウドストレージに移行した研究者は、そこにかかる費用がオンプレミスのソリューションと同等かそれ以上に必要なことを実感することになります。

多くのクラウドストレージでも、低価格サービス自体は提供されています。しかしそれは、(価格の上昇を伴う)複数のストレージ階層や、イグレス料金、その他のデータ転送・処理の追加料金など、複雑なシステムの上に成り立っているものです。

Wasabiは、クラウドストレージは必須ユーティリティであるという認識のもと、研究に必要な他のサービスと合わせて予算に組み込めるように、定額かつ安価な価格を設定しました。システムもシンプルなため、ストレージの管理に時間を取られることなく、研究に専念することができます。

ヒトゲノムの配列

ヒトゲノム配列にかかるコストは、2006年の30万ドルと比べ、現在では1,000ドルにまで低下しています。さらに、次世代の高性能なシーケンサーを使えば、近い将来は100ドル程度ですむようになると予測されています。これは、研究者にとっては喜ばしいことですが、データを保存するIT担当者は頭を抱えるかもしれません。

2025年には、ヒトゲノムデータの保存に40エクサバイトのストレージ容量が必要になる見込みです。Wasabi Hot Cloud Storageは、そういった大量のデータを最も経済的な方法で保存できるソリューションを提供します。これにより、データを解析するスピードも向上します。

高性能なコンピュータには、ボトルネックなく高速な入出力操作が可能なインフラが必要です。しかし、ペタバイトスケールではうまく対応できません。Wasabiは他社製品よりも高速なだけでなく、Wasabi Direct Connectオプションを通して、オンプレミス、コロケーションデータセンター(最大10Gbps)、その他のパブリッククラウドプロバイダーからWasabi に直接接続することができます。接続オプションはこちら(英語)をご覧ください。

コミュニティ同士の連携
現在、多くの研究機関がバーチャルラボを開放する傾向にあります。これによって、世界中の研究者が収集した情報に素早くアクセスすることができるようになり、各機関の連携と研究の発展に貢献しています。

クラウド上で連携をとり、データを確実に保護する
European Open Science Cloudでは、主要な研究機関、助成機関、政策立案者を集めて、史上最大の共有データレポジトリを構築しています。170万人の研究者と、彼らが作成したペタバイト規模のファイルを支えるストレージを管理するのは、非常に大変な作業です。

このようにヨーロッパ全体にわたるほどの規模ではなくても、すべての研究者にとって、大量のデータに素早くアクセスし、自身の研究成果をタイムリーに共有することはとても重要です。Wasabiが提供する画期的かつ経済的なソリューションにより、クラウド上にアクティブなアーカイブを迅速に構築することが可能になります。また、イミュータブル(不変性)機能により、不慮の削除や改ざんからデータを保護することもできます。

階層に煩わされない、長期の研究

時間もコストも無駄にせず、 増え続けるデータを保存する
研究の焦点が変わり、古いデータの重要性が低下すると、ファイルを移動させることがしばしばあります。 他社のストレージソリューションでは、複雑な階層や価格体系に対応しなければなりません。 しかし、そんな時間があるでしょうか? Wasabiでは、すべてのストレージニーズに対応した低価格のソリューションで、データを簡単に管理することが可能です。 そして、一貫したパフォーマンス、セキュリティ、安心感を提供します。

信頼性の高い保護
研究は地道で長期にわたるプロセスであり、収集データの保存に適した柔軟かつ拡張可能なストレージが必要です。また、ファイルの安全性が保たれ、必要なときに必ずアクセスできる環境が求められます。

Wasabiは、ACLベースのユーザー認証によるオブジェクトの耐久性、AES 256暗号化によるデータの保管に関して、イレブンナイン(99.999999999%)の保証を約束します。イミュータブル(不変性)機能を採用し、ランサムウェア攻撃や、誤削除、盗難からデータを保護しています。

まずは30日間の無料トライアル

登録は簡単。トライアル中はいつでも解約(キャンセル)することができます。

  • ✅ 最大1TBのデータを30日間保存できます
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