法的機関

調査や捜索の妨げとなる高コストなデータストレージを回避する

イントロダクション

デジタル証拠の保存にクラウドを活用する

昨今の公共安全機関や法執行機関は、デジタルの情報・証拠を検証や改ざん防止に役立てており、その量は飛躍的に増加しています。 また、デジタルフォレンジック、ドライブレコーダー、身体装着型カメラ(ボディカメラ)の利用が拡大したことで、ストレージの負担が大幅に増えています。 Security Magazineの記事(外部リンク、英語)およびInternational Homeland Security(IHS)によると、ビデオ監視を1日行うだけで400ペタバイト(PB)以上のデータが生成される見込みだという情報もあります。

ペタバイト(PB)規模のデータ管理が可能な、安全かつ拡張性の高いストレージシステムを構築するには、多大なITリソースと、日々進化するセキュリティ脅威に対応できる専門知識を持ったスタッフが必要です。 これは、中小規模の司法機関では(不可能ではないにせよ)困難なことです。 このようにデータ量が増大する中で、大規模な大都市や警察機関ですら、コストを削減できるクラウドを利用するようになってきています。

多層型のクラウドストレージを上回るソリューション

今のところ、残念ながら、すべての面で適切に対処できるクラウドストレージはあまり存在しません。大容量や大量のアクセスが必要な場合、アクティブストレージでは高いコストがかかります。しかし、捜査でビデオの情報が必要になった場合、アクセスに何時間も、あるいは何日もかけている時間はないのです。また、低価格のストレージ層であっても、そこからデータを取得する際に発生する費用を長期的に考えると、大きな負担となる可能性があります。

低価格ですべてのデータを高速に取り出せるWasabi Hotクラウドストレージ

Wasabi Hot Cloud Storageは他社よりも高速なうえ、必要な情報を数秒で取得することができます。さらに、データの保管のコストについても、代表的なクラウドストレージと比較して大幅(80%程度)に安価な価格を実現しました。データにアクセスするための追加料金も不要です。また、WasabiはCJIS(刑事司法情報サービス)に完全に準拠しています。オプションのイミュータブルバケット機能を使えば、デジタルエビデンスの変更や改ざんが完全に防ぐことができ、証拠保全が確保されます。

Wasabiのコンプライアンス基準について(英語)

価格

代表的なクラウドストレージと比較して80%安い価格を実現。さらに、S3ストレージをバンドル販売するデジタル証拠システムベンダーを利用するよりも節約ができます。

パフォーマンス

他社よりも高速なパフォーマンスで、必要なときに証拠へアクセスできます。

保護

耐久性があり、CJISに準拠したHotクラウドストレージとオプションのイミュータブル(不変)バケット機能により、証拠保全を確保します。

簡素化

ストレージインフラストラクチャの管理や、クラウドプロバイダーの複雑な支払いに時間を取られることなく、より戦略的な作業に専念することができます。

ARTICLE

低価格のクラウドストレージで監視カメラのセキュリティを向上し、人命救助につなげる

昨今、公私共に監視カメラの使用が増加し、警察のボディカメラやドライブレコーダーも広く普及しています。そして、こういったツールの解像度が高まるにつれ、データも急速に増えています。 米国だけでも、監視カメラ市場は2023年までに680億ドルに成長すると予想されています。 搭載されるカメラの数が増えれば増えるほど、データセットの容量が大きくなり、データストレージのコストも高くなります。 国際国土安全保障省(IHS)が最近行った見積もりによると、ビデオ監視を1日行うだけで400ペタバイト(PB)以上のデータが生成されるという情報もあります。

記事作成:David Friend、2020年4月30日

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業界内での使用例

監視
近年、警察ではドライブレコーダーやボディカメラの使用は爆発的に増加しています。 カメラは、警察官と市民との間に透明性と信頼関係を築くものです。 しかし、こういった機器は膨大な量の映像を生成するため、ほとんどの警察機関では保存にコストがかかりすぎ、将来的に重要になる可能性の高い映像を削除せざるを得なくなっています。

人工知能(AI)、機械学習(ML)
デジタルフォレンジックやデータ解析を活用することで、犯罪捜査がよりスムーズになります。 例えば、顔認証の進歩は、児童の労働搾取やボストンマラソン爆弾テロ事件など、迅速な対応が求められた事件の解決に役立ちました。 また、AIアルゴリズムは、交通事故の早急な検知・対処や、起こりうる犯罪レベルの予測と人材や資源を配置に役立てられています。 ここで共通しているのは、ツールの学習に膨大なデータを必要とすることです。

バックアップとリカバリー
どの業界でもランサムウェア攻撃は避けたいものですが、特に法執行機関はこういった攻撃に徹底的な対処を施す必要があります。 Wasabiにデータを安全にバックアップすれば、盗難や自然災害からデータが守られ、損失がなくなります。 また、Wasabiではアプリケーションとデータを復元することができるため、犯罪者に金銭を要求する暇も与えず問題が解決できます。

Wasabi Hot Cloud Storageは、低コストで利用できる高性能な単一のソリューションであり、3種類のデータ保存に対応しています。

アクティブデータ:作成または使用するオペレーティングシステムやアプリケーションから容易に見ることができ、ユーザーがすぐにアクセスできる。

アクティブアーカイブ:オンラインで即座に利用可能な保存データ。 オフラインや遠隔地からの復元や再構築を必要としない。

非アクティブアーカイブ:使用頻度やアクセス頻度が低い保存データ。 従来はテープに記録し、オフサイト保管していたもの。

なぜ法的機関でクラウドベースのストレージを使用すべきなのか

オンプレミス型ストレージのライセンス費用は、はじめの頃はクラウド型ストレージの価格と同じくらいだと思われるかもしれません。しかし長期的に見ると、IT担当者、メンテナンス、トレーニングにかかる費用など、運用コストがかさむ仕組みになっています。 もちろん、最新のセキュリティや法令遵守を確保するための追加コストもかかります。

パブリッククラウドの「サービスとしてのストレージ(Storage-as-a-Service)」では、様々なプロバイダーがデータをオフプレミスでホスティングし処理しています。プロバイダーはさらに、合意したサービスレベルを確保するために必要なハードウェア、ソフトウェア、仮想および物理的なセキュリティを維持する責任を負います。

事件データをはじめとする公共安全情報が漏洩した場合、捜査に支障をきたしたり、警察業務の完全性を危うくしたりする恐れがあります。 その点、クラウドによるコンピューティングとストレージのソリューションは、データに関する許可、アクセス、使用、管理、監視についてITを活用しながらコントロールし、同時に最高レベルのセキュリティを提供します。

クラウドベースのオブジェクトストレージのメリット

拡張性 ― ファイルベースのネットワーク接続型ストレージ(NAS)システムと比べて、オブジェクトストレージはファイル数や容量の保存制限がありません。

相互運用性 ― オブジェクトストレージは、グローバルなデータ移動に必要な柔軟性を備え、さまざまなプロトコルとの相互運用性に優れています。

バックアップ ― クラウドにバックアップすることで、ローカル障害や自然災害によるデータ損失を防ぐことができます。

従量課金制 ― ストレージの購入、メンテナンス、トレーニング、ハードウェアやソフトウェアのアップグレードにかかる多額のコストを削減できます。

検索性 ― メタデータをより効果的かつ効率的に利用することができます。

Wasabiが選ばれる理由

デジタル証拠

現在、デジタル証拠は捜査のあらゆる局面で必要とされています。 コンピュータやインターネットのファイル、画像、電子メールなどといったデジタル証拠が押収されると、保存と分析を行う必要があります。 さらに、ドライブレコーダーやボディカメラが提供する情報など、州や地方自治体が管理する必要のあるデータが、テラバイト(TB)単位で追加されていきます。 大規模な法的機関では、年間4ペタバイト(PB)以上のデータを扱っており、この数字は2年ごとに倍増しています。

Wasabiは、安価で高速なサービスとしてのクラウドストレージを提供することを使命としています。ユニバーサルかつ単層のWasabi は、他社と比べて80%安価なうえ、より多くのデータを保存することができます。また、他社よりも高速なパフォーマンスを通して、ローカルストレージと同じ速さでデータを取り出せます。また、当社では従量制課金制を採用しているため支払い料金が明瞭で、予算内でストレージを拡張したい公共安全機関のニーズに応えながら、透明性も提供します。

既存のデジタル証拠システムやアプリケーションとの互換性

Wasabiの製品はAWS S3およびアイデンティティアクセス管理(IAM)APIをサポートしているため、これらのAPIを活用する既存のシステム内でS3と同様に動作します。 また、Wasabiはテクノロジーソリューションのパートナーと密接に連携し、統合ストレージソリューションとサービスの共同開発、認証、販売を行っています。 Wasabi Hotクラウドストレージとの相互運用性が認証された企業・製品リストをご確認ください。

安心、安全を保ち、改ざんを防ぐ

Wasabiは、ディスク障害やメディアエラーからのデータ保護に関して、イレブンナイン(99.999999999%)の耐久性を保証します。 データは静止時、移動時ともに暗号化され、90日ごとに完全性チェックが行われます。またオプションとして、ストレージバケット単位でデータを書き換え不能なイミュータブル機能にすることで、偶発的または悪意のある削除や変更からデータを保護します。

刑事司法情報サービス部門(CJIS)への準拠

CJISセキュリティポリシーでは、法的機関に対して、デジタル情報、電子記録、個人を特定できる情報の不適切な削除、破損、改ざんや、権限のない者への情報開示を行わないよう規定されています。 また、データの保管場所(オンプレミス、ホスティング施設、クラウド)にかかわらず、ライフサイクル全体を通じて、転送中および保存中のデータを保護するよう求められています。 これらのセキュリティ要件は、刑事司法サービスや情報にアクセスする、あるいは管理するすべての人(請負業者、民間企業、刑事司法機関以外の代表者、Wasabiなどのクラウドサービスプロバイダーなどを含む)に適用されます。

WasabiはCJIS(刑事司法情報サービス部門)のセキュリティポリシーに準拠しています。そのため、CJIを扱う法的機関やその他の組織に対して、保存されたデータが完全かつ安全に保護されていることを約束します。

詳細はこちら(英語)

米国におけるデータ主権

アクティブデータ: お客様のデータを米国内にのみ保存するオプションがあります。

ビデオ監視やボディカメラのデータ保存

身体装着型カメラ(ボディカメラ)の普及により、データストレージの問題はさらに深刻化しています。 地域社会における透明性を改善するため、警察当局では、これらのビデオ映像をすべて保存しようとする動きが見られます。 実際、Police Executive Research Forum(外部リンク、英語)が最近発表したレポートによると、警察で扱う映像の保存に関する法律により、特定の種類の映像を数年間または無期限に保存することが義務付けられており、新しい映像に加えて、保存する必要がある映像は年々増えているという情報もあります。

公共保安機関がボディカメラに関連するコストを正確に把握するためには、総所有コスト(TCO)を確認する必要があります。 これは、ソリューションまたはシステムの取得と運用にかかるすべての直接および間接コストを示し、ハードウェア、ソフトウェア、アップデート、メンテナンス、トレーニング、データストレージ、データ検索処理などが含まれます。

ボディカメラを取り扱うベンダーの多くは、カメラ本体を低価格で販売し、バックエンドで高価なデータストレージを販売して利益を上げています。そして、多くのデジタル証拠システムプロバイダーが高額なクラウドストレージを最適なストレージとして利用しています。Wasabi Hot Cloud Storageに移行すれば最大で80%のコスト削減が可能になります。

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